看護師

多量に処方されることも

医療

本人の気持ちに合わせて

健康な人からすれば、うつ病などの治療に使う薬の多さに驚いてしまう人もいるかもしれません。うつ病は、さまざまな症状を伴うものなので、抑うつ感を軽減する薬や不安を鎮める薬、いらいらしたときに飲む薬なども処方されます。加えて、睡眠障害が代表的な症状としてあるため眠りやすくする薬、ほかにも胃薬や同じ効能のものが複数処方されることもある病気です。そのため、薬の種類や量としては相当になる場合があります。これらを医師の処方に従って飲むよう本人は服薬指導を受けています。この服薬は、たとえば休職や休学をしていて、復帰したとしても続けられることです。多くの薬を服薬しているので、まだ治っていないのではないかと周囲は心配になるかもしれません。うつ病というのは再発しやすい病気です。症状が消失しても安定するまでには2年から4年程度かかる場合があります。ですから、その間も薬を飲み続けることが多いわけです。また、回復の仕方も右肩上がりによくなっていくというよりは、よくなったり、悪くなったりを繰り返しながら、徐々に元の状態に近くなっていくというのが通常です。そのため、復帰してきて元気そうだったのに、また具合が悪そうに見えるということがあっても、それは病状の単純な悪化や本人に怠けとは違うということを理解した接し方が必要になります。服薬している期間が長いことや、うつ病の回復プロセスには波があるということを知っておくと、周囲の人の驚きや誤解も少なくなります。ただし、薬の量が多すぎて本人が懸念しているというような場合には、主治医に相談することが第一です。もし、本人からそのような言葉が出るようであれば、医師への相談を勧めるようにします。そして、うつ病の人はもともと症状の一つとして、罪悪感を感じやすいというものがあります。そのため、薬を飲むこと自体に罪悪感を持っていることも多いです。この場合、服用している姿を見られないように隠したりすることもあります。その時は、周囲は少しだけ目をつぶったり、知らないふりをする接し方をしてあげることも必要です。一方で、たくさん薬を飲まなくてはいけないことを積極的に話してくるようなら、そのことで不安になっている気持ちに共感してあげるような接し方をします。答えは一つではないので、相手の状況にたった接し方を考えることが大事です。